IE9ピン留め
2008年 01月 05日
台東らいふ探検隊 靴づくり体験工房
靴づくりを体験してみよう!

 いつも気に留めることなく履いている靴。でも一体どうやって作られているんだろう。靴のことが知りたくてやってきたのは武田製靴さん。創業60年という老舗でありながら職人の平均年齢はなんと27歳!靴の世界では異端ともいえる若い職人たちが腕をふるい、伝統を残しつつ新しい試みにチャレンジしている活気ある工場だ。ここでは「靴作りの技術を伝えたい」と靴作り教室を開催しており、靴職人を目指す若い学生から主婦、年配の方まで幅広く人気を呼んでいる。一体どんな体験ができるのかな。それでは先生、よろしくお願いしまーす。

製甲
 「靴作りは大きく分けて、製甲、吊り込み、底付け、仕上げの四工程に分かれます。まずは製甲。足を覆う革の部分を作る作業です。はじめにクリッカーという圧力機を使い、革を靴形に抜きます」と関さん。どーんとデカい機械には「注意一秒・怪我一生」の恐ろしい注意書きが。「一歩間違うと手が靴の形に切り取られてしまうんです」などと脅されつつ、生地に抜き型を合わせクリッカーでガシャン。無事に型抜き完了。








下準備
 次は革を縫うための下準備。「縫い目や革が重なる部分の厚さを抑えるため、漉き(スキ)という作業で部分的に革を薄くしていきます」。針のないミシンのような機械に革をかけると、ダダダという音とともに薄く削れていく。







折り込み
 そして薄くした部分を折り返し、革の裁断面が見えないようのり付けする折り込み作業。なるほど、薄く漉いてあるから折り返しがかさばらない。のり付けにはカナヅチを使い、童話に出てくる靴職人の気分でトンテンカンと張り合わせる。次は裏張り。「靴の中側になる部分に裏革を張ります。表革とぴったり一体になるようカナヅチで叩いて密着させてください」。



縫製
 そして縫製。針の太い工業用ミシンで革パーツを縫い合わせる作業だ。ミシンの運びはゆっくりなのに、なぜか思うように縫えない。む、難しい。「これは職人でも腕の問われる作業。体験では皆さん曲がっちゃうんですよ」。縫い終わった糸を始末して、やっと第一工程終了。



第二行程
 ここからは第二工程の吊り込み。まだダランとした状態の革を、木型にあわせて引っ張り形成していく作業だ。「カカトとつま先部分、それぞれ表革と裏革の間に芯材を入れて成形機にかけます。約70℃の熱と圧力で革を伸ばし、足にフィットするような丸みをつけていきます」。仕上がったカカトとつま先はしっかりと丸みを保ち、なるほどずいぶん靴らしくなってきた。次は中底。「中底は、中敷と靴底の間で背骨の役割をするパーツ。足の形をした木型の底に中底を当て、接着剤で固定します」。



吊り込み
 そして吊り込み。「まずつま先を中底に当て、機械で一気に木型に巻きつけていきます。カカトも同様です。そして革がカーブに沿ってきれいに巻きつくようにするヒールバウンディング。ただしこれらの工程は危険が伴うため、私たちが作業することになります」。吊り込みは革が木型に沿って形を整えていくクライマックスなのだが、残念ながら見るだけ。でも、確かにこんな複雑怪奇な機械に手を突っ込む勇気はないかも。










第三行程
 第三工程の底付けは、靴底を貼り合わせる作業。「底付けする前に、革が巻きついた状態の木型を高温のトンネルに5分間通して革を収縮させ、木型にぴったりとなじませます」。5分間のオペが終わった靴は、木型に沿った美しいラインになっていて感動。











底付け
 次は本体に底を貼り付ける底付け。「ハケで丁寧に接着剤を塗り、強力な圧着機で底を押し付けて貼り合わせます」。本体と底がズレるとカッコ悪いのでここは慎重に。「接着剤を乾かすためしばらく休ませたら木型を抜きます」。でき上がった靴の中に中敷きを敷いて貼り付ければ、完成まであと一息!



仕上げ
 最終工程、仕上げ。「コテをかけてシワを伸ばし、表面の革を整えていきます。クリームを塗り、つやを出すバフ掛けを終えたら、靴ひもを通し箱に入れて終わりです」。うわあ、ちゃんと靴になっていて感動!それにしても靴作りって大変なんですね。関さん、本当にありがとうございました!











完成
 工場の体験教室は約5時間。機械化が進み、少なくなりつつある靴職人の手仕事を体験できる上、一日で自分の作品を持ち帰ることができるのもうれしい。さて、完成したこの靴の履き心地やいかに?ウキウキ足を突っ込んだところで、「接着剤が乾くまでに一日かかるので、履くのは明日以降でお願いします」とバッサリ。履き心地までリポートできないのがチョット残念である。

■問合せ
武田製靴株式会社(工場)
台東区浅草5-41-1
(6715)0527
http://www.magical.co.jp/※料金等詳しい事はお問合せ下さい。

by enavi_taito | 2008-01-05 00:00 | イベント・催し物


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